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ケアの継続性

家庭医療における行動原則ー長くそこにいて、特定の個人、家族、地域を継続的にケアするー

5月1日、がん緩和ケア症例検討会を医師会館で開催、14回目の検討会です。N先生の症例でした。症例は84歳男性、肺癌の方です。
N先生のお父様の代から親子二代でかかりつけ医として50年診られている方でした。 N先生が末期癌で在宅で看取られました。在宅での診療は短期間でしたが、親子二代で関わられ、終末期(最近では終生期:EOL;end of life と言われることが多くなりましたが)を看取られています。

この症例で、重要なことは、「ケアの継続性」という事にあると思います。家庭医の条件として、

1,よくコミニュケーションがとれる、
2,受診のための環境が良い、
3,医師に対する心理的バリアが少ない、
4,自分の事をよく知っている、
5,責任をもって問題解決を行ってくれる、  

これらが継続的なケアの構造の重要な要素と言われています。

2025年問題に直面して、医師に限らず、継続的なケアの思想を持ち続けたいものです。