平成28年1月16日(土)、八幡浜みなっと「みなと交流館 多目的ホール」で四国がんセンター副院長の谷水 正人先生をお招きして「がんサバイバーシップ時代と在宅医療」と題して講演会を開催しました。

 1981年に悪性腫瘍がわが国の死亡原因の第1位になってから久しく、現在も悪性腫瘍による死亡者数は増え続け、死亡原因の3分の1を占めています。悪性腫瘍は全人口の半数近くが一生のうちに一度は罹患するとされ、さらに年々増加し続けています。
 がんはもはや特殊な病気ではなく、common disease になったと言えるでしょう。このような情勢から、専門医だけではがん患者さんを支えることは不可能で、これからは、総合内科医(総合診療医)や、家庭医、在宅診療医が積極的に関わっていく時代になっていくと思われます。
がんサバイバーシップ(Cancer Survivorship)とは、「がんを経験した人が生活していく上で直面する課題を家族や医療関係者、他の経験者と共に乗り越えていくこと。また、そのためのサポート」と定義されています。
 このがんサバイバーシップとは、もともとは、1986年に全米がんサバイバーシップ連合(NCCF)が、全アメリカ国民への質の高いがん診療を実現するよう働きかける目的で設立されたのが始まりですが、「がんの診断を受けた者は、生涯を全うするまでがんサバイバーである」と位置づけました。
八幡浜医師会では、愛媛県在宅がん緩和ケア推進モデル事業に参加し、「がん患者における在宅診療」の推進に取組んでいるところであります。

 第10回在宅医療研究会講演会は、毎月第1金曜日、在宅がん緩和ケア症例検討会のスーパーバイザーとしてご参加ご指導いただいております谷水 正人先生にご講演をお願いしました。

「がんサバイバーシップ時代と在宅医療」の資料をPDFで掲載しました。

  1. 以下に参加者からのメッセージをまとめました。
  2. 医師 58歳 男性
     信念対立解明アプローチという概念を初めて知りました。非常に興味深いと思いました。

    社会福祉士 44歳 女性
     愛媛県全域における拠点病院の役割を知ることができました。
     ホスピスとがん末期の平均在院日数がすごく短期間だということが分かりましたが、それまでの在宅支援する仕組みと、八西地区では、そういった緩和ケア病棟がなく松山(中予)まで行かないと、最後病院で看取ってもらうことができないということが残念だと思った。
     南予にもっと在宅と本当に最後を看る病院が身近にあると、入院しても家族が近くに居ながら病院での看取りもできるのにと思った。紹介されたチーム医療の本は是非読みたいと思った。

    社会福祉士 43歳 女性
     大変勉強になりました。ありがとうございます。
     愛媛県が進んでいることを初めて知りました。私たちもできることを考えていきたいと思います。チーム医療は難しいです。ドクターは特に難しいです。

    社会福祉士 31歳 男性
     チーム内の対立の話しにとても興味がありもっと話を聞いてみたい。
     患者の治療だけでなくライフスタイルまで支援する暖だんのシステムはすごいと思った。

    看護師 75歳 女性
     利用者のかかりつけ医療機関との連携(指示)で、がん患者とその家族を支援しています。病状が末期となり、通所から泊まり在宅訪問の経過をたどっていますが、ご家族の受け止め方において対応しにくく支援の在り方に苦慮します。
     今日のお話し大変参考になりました。

    看護師 62歳 女性
     チーム医療は難しい、実感しています。解明アプローチ入門で勉強したいと思います。

    看護師 61歳 女性
     緩和ケアについての知識、在宅医療研究会の取組よく分かりました。有難うございました。

    看護師 61歳 女性
     方法の原理の話に興味を持ちました。
     「状況」が変われば「方法」は変わる。いろんな全てのことにおいて共通すると思います。チーム医療においても参考になります。

    看護師 60歳 女性
     チーム医療が効果的にできるのは、共存意識をもつことが大切。利用者さんとその家族を中心に求められることが達成できるように、お互いに話し合うことが必要であると思う。上下関係であるという意識を持つことは禁物。相手が傷つかないアサーライブな表現が大切である。

    看護師 59歳 女性
     緩和医療、在宅医療従事者の一員として質の向上目指していきたい。

    看護師 58歳 女性
     初めての参加でしたが、たいへん勉強になりました。八幡浜にも連携推進病院が早くできると良いと思います。在宅医療、在宅緩和医療など講演会があればまた参加したいです。本なども購入して勉強します。

    看護師 56歳 女性
     在宅で最期を迎える人が多いこと、支援できる体制が必要。病院で亡くなる人が多いと思っていたが、実際は在宅で医療をしていることを知った。緩和ケアの考え方が変わった。
     チーム医療はやはり難しいと思った。

    看護師 55歳 女性
     最新のがんの状況について聞くことができ有意義な時間でした。今後に活かしていきたいと思います。

    看護師 54歳 女性
     在宅医療に訪看として係っていますが、多職種との連携は正直難しいと思っています。信念対立解明アプローチを参考にもう一度自分を見つめ直したいと思う。

    看護師 53歳 女性
     愛媛県でのたくさんの委員会や推進作業を知りました。後半紹介いただいた本は是非読んでみたいと思いました。

    看護師 52歳 男性
     がん患者に対し社会として大切なことは、在宅医の支援、多職種の連携、市民の相談窓口が必要であるということが分かった。ウィッグが一番多く出しているのが四国がんセンターということは、やはり外見ケアの重要性が明らかであり、女性には欠かせないことがよく分かった。

    看護師 52歳 女性
     愛媛県ががん対策にとても力を入れていることにびっくりしました。また、信念対立解明アプローチは読んでみたいと思いますし研修に参加できたらと思いました。
     有り難うございました。

    看護師 51歳 女性
     在宅医療研究会講演会に参加して、緩和ケアの大切さとチーム医療の難しさの説明を聞いてなるほどと思いました。お互い協力して患者さんのケアを一番に考えて、自分の考えが正しいと思わず、経験者を参考にして勉強したいと思いました。今日は有り難うございました。

    看護師 49歳 女性
     在宅で療養されいるがん患者の利用者に携わることがよくありますが、ご本人との信頼関係も大切ですが、その利用者さんを取巻く家族とのかかわりも非常に大事だと思います。やはり、そのためには、利用者に関わっている多職種との連携というものが大変大事だということが、今日の講演を聴いて再確認させられました。
     利用者、家族ともに安心して在宅療養生活が継続できるよう支援していきます。私自身も今以上スキルアップしていきたいです。

    看護師 48歳 女性
     在宅緩和ケア推進事業などの参加、今求められる緩和医療に対して学習を継続することで全体の統一感を知識として情報収集し、チーム医療に役立てていきたいと思います。
     多職種との連携、チーム医療是非参加したいと思います。解明できるアプローチを互いに協力し合える関係作りを学習したいと思います。

    看護師 47歳 女性
     在宅、病院での看取りの連携の大切さを知りました。チームでの連携を取ながら、患者様への看護、介護を今以上に取組んでいきます。本日は講演に参加させていただき有り難うございました。

    看護師 46歳 女性
     在宅でのがん患者様を支えるには、チームでの連携が重要になっていく中で、改めて協力体制が必要だと感じました。
     信念対立解明アプローチを参考にさせていただきます。

    看護師 45歳 女性
     チーム医療の難しさを実感していますが、発想の転換のきっかけを持つことができました。

    看護師 43歳 女性
     医療機関への患者さんの状況報告等はよく行うので、先生方は訪看などの情報を得られやすいと思いますが、先生の往診時の情報はなかなか得られにくいです。いい方法があれば教えていただきたい、がんセンターではどうされているか教えていただきたい。
    Aクリニックは往診時の情報を送っていただいていますが、他の先生の場合は検査データーも分からない時があります。

    看護師 41歳 女性
     チーム医療についてのお話しが参考になりました。愛媛の現状を知ることができました。ありがとうございました。

    看護師 39歳 女性
     今後2025年問題もひかえている今、病棟の中だけでなく地域にも目を向けた活動を行っていきたいと思います。

    看護師 32歳 女性
     貴重なお話有難うございました。
     信念対立解明アプローチや構造構成理論は大変興味深かったです。

    看護師 29歳 女性
     愛媛県では、がん対策について協議会や拠点病院、推進モデル事業などのことが全国的にも進んで行われていることに驚きました。また、チーム医療の難しさもあるため、信念対立解明アプローチなどで勉強していきたいと思います。

    看護師 年齢なし 女性
     現在在宅がん患者さんのご支援をさせていただいております。多職種の連携のお話が、谷水先生のお話の中でむずかしいと言うようなお話でしたが、今のところ多職種で難しいとは思いませんが、ご家族の本音がどこにあるかわからない難しさがあり悩みです。現在の支援で満足されているのか?その反対なのか…。等を含めて。

    保健師 41歳 女性
    県のがん対策に基づいて各部会があり、ケアマネ、ヘルパーの研修もあることを初めて知った。 医療になると敷居は高くなるが、在宅介護を支援するメンバーの一員として、ケアマネ、ヘル
    パーを対象とした研修に参加してレベルアップしていけたらと思う。
    暖らんのチラシをよく保健センターにいただく。市内のケアマネに知らない人も多いと思うの
    で周知していきたい。
    チーム力の話はぜひ聞きたいので来年度も是非参加したい。

    保健師 34歳 女性
     信念対立解明アプローチの話は、緩和ケアに限らず、多職種(同職種でも)との協働を考えた上でぶつかりやすいので非常に参考になりました。
     保健分野で、がん検診の周知や受けやすい環境づくりに取り組んでいるが、がん患者さんとの関わる機会がなく、他に自分の立場でできることはないか、何ができるかを考えていきたい。

    保健師 25歳 女性
     在宅医療のおけるチーム連携の難しさを知りました。実際の現場に出る業務はしていませんが、これから自分としてはどうしたらいいのか、ためになるお話を聞くことができて良かったです。

    ケアマネ 58歳 女性
     愛媛県のがんサバイバ―に対していろいろな支援があることを知りました。何より谷水先生の温かいお人柄に触れ、今後自分ができることを考えていきたいと思います。

    ケアマネ 56歳 女性
     勉強になりました。続けて欲しい内容がたくさんあります。これからもご指導よろしくお願いいたします。

    ケアマネ 54歳 女性
     愛媛県や松山市での在宅医療についての説明。チーム医療の難しさ(共通の目的を持ち歩み寄る関係性を構築することが大事)など解りやすく講義していただき勉強になりました。
     拠点病院のない八幡浜圏では、今後も在宅緩和ケアとして対応する機会もあるかと思いますが頑張って係っていきたいと思います。

    ケアマネ 52歳 女性
     ニーズの多様化に対応していけるように、地域の特性や支援センターの支援業について知る
    ことができました。

    ケアマネ 51歳 女性
     地域で安心して暮らせるような体制が充実できるようにしてほしい。

    ケアマネ 49歳 男性
     大変有意義なお話であったと思います。

    ケアマネ 48歳 女性
     緩和ケアに興味があったが、この研修会で最新の情報を知ることができ良かった。
     信念対立の解明アプローチは、介護の場面でも参考になると思った。是非読んでみたい。

    ケアマネ 40歳 女性
     内容が分かりやすく話も楽しかった。
     在宅医療での連携やチームケアを上手く進めていく参考になった。

    ケアマネ 38歳 男性
     がんに対するシステム、組織の取組について大変わかりやすく勉強になりました。ありがとうございました。

    ケアマネ 年齢なし 女性
     谷水先生のお話は判りやすく、濃い内容で大変勉強になりました。
     県の動きやがんセンターの取組などよくわかりました。
     八幡浜市が、松山市と同様に環境が整うことはなかなか難しいとは思いますが、市立八幡浜総合病院が拠点病院となり、患者、家族が安心感を持てると良いです。また、それを支える私たちも支援法方法を日ごろから学んでいきたいと思います。

    ケアマネ 年齢なし 女性
     知らないことがたくさんあり勉強になりました。帰ってから少しずつ調べて勉強したいと思います。

    機能訓練 61歳 女性
     今回の話を聞き在宅医療の流れ少し理解できました。また、勉強会等参加したいと思います。

    ST 40歳 男性
     在宅での医療、ケアについて理解が深められました。後半の患者様の必要とする「もの」「ニーズ」に応えられないように組織づくりは感動しました。

    リハビリOT 34歳 女性
     最後まで面白く集中して聞くことできました。貴重なお話を聞ける講演会に参加できよかったです。

    PT 32歳 女性
     愛媛の在宅緩和ケアの現状を知ることができました。
     四国がんセンターの患者、家族の支援への取組が本当に必要とされる支援を考えてされていることに感動しました。
     チーム医療における「信念対立」いろいろな状況で見られることだと思うのですが、本を読んでみたくなった。

    PT 32歳 男性
    今後、がん治療に係るため必要なお話を聞かせていただき楽しかった。

    理学療法士 30歳 男性
     「方法の原理」はあらゆる専門職が意識することだと感じました。
     患者、家族総合支援センター「がん」に対する取組は「延命治療」が主であったと思います。食事や外見、社会などに注目して支援していく、こういった支援が広がればと思います。

    言語聴覚士 30歳 女性
     地域へつなげていくことやがん患者様に対しての考え方など勉強になりました。

    作業療法士 27歳 女性
     信念対立解明アプローチについて興味深かったです。

    PT 24歳 男性
     がん医療に対するチームの連携や在宅医療が行える環境設定等、リハビリスタッフの介入できる点勉強になりました。

    PT 23歳 男性
     県内での取り組みについて理解ができました。信念対立解明アプローチに関して勉強したくなりました。

    介護福祉士 73歳 女性
    チョット難しい、でも必要なお話だったと思いました。がんの方の医療費(長期の方)の負担が多いように思います。働いていても医療費にほとんど必要と云われていました。(独り者)

    介護職 39歳 女性
     信念対立解明アプローチという考え方を知れたのが収穫でした。早速アマゾンに注文します。

    ヘルパー 61歳 女性
     これから在宅緩和ケアがもっともっと必要になると思います。わかり易い説明会や研修をうけていきたと思いました。

    ヘルパー 52歳 女性
     在宅の利用者さんとかかわっています。まだまだ手探りの状態ですので、もっと勉強していきたいと思います。

    職種 年齢なし 女性
     長生きすればがんになるという考えからすると、高齢者が多い南予地域にがんの拠点病院、推進病院がないことに不安を感じます。
     県内のがん対策の流れ、実情がよくわかりました。
     「方法の原理」「信念対立解明アプローチ」の話は特に興味深く聞きました。
     訪看、チーム医療に限らず日常的な人間関係でもよくあったと思いました。
     外観ケア、子どもに関するケア』、就労への取組など素晴らしいと思いました。

    鍼灸マッサージ 57歳 男性
    がんサバイバ―シップの全体像を聴くことができとっても参考になりました。



  1. 日時:2015年11月11日(水)19:00~20:30、
  2. 於:八幡浜医師会館
    内容:意思決定支援におけるアセスメント
    ~ワークを通して考える~
    のテーマでワークショップを開催しました。

医療者と患者さん・家族が共同で意思決定をする場面を模擬体験し、今後の実践に役立つ新しい発見がありました。
講師の先生の紹介と、グループワークの内容について掲載しました。

松山ベテル病院
認定医療社会福祉士
愛媛県医療ソーシャルワーカー協会
会長 太田 多佳子 先生

医療法人 聖愛会 ベテル在宅診療部
ベテル在宅療養支援センター
地域看護専門看護師
所長 吉田 美由紀 先生

<グループワーク要旨>

 今回は、意見交換会ではありましたが、参加者約20名とともに、意思決定支援の在り方について、演習を通して考えてみました。
 日頃、胃瘻や点滴、療養の場所の選択など、命に関わる意思決定の場面に直面していますが、今回の意見交換会では、一番おなかがすいている時間帯に、最も動物的な生理的欲求である食欲にからめ、参加者が食べたいスィーツを選ぶ(和菓子VS洋菓子)という意思決定を行い、その様子を他の参加者が観察し、この人はどういう人かをアセスメントされるという体験です。
 提供されたお菓子は、老舗和菓子店の豆大福と有名洋菓子店の焼き菓子。それぞれ1個ずつのお菓子を、二人で分け合う際、同じものを相手が選択した時、どうするか。
 和菓子、洋菓子、それぞれ好きな程度はどれくらいか。
 自分は過去の経験から、同じものを取り合う場面でどうしてきたのか。
 今回、同じものを取り合うことになった時、どうしたいのか。
 そもそも、自分はどういう価値観をもっているのか。

 など、面接者に質問をされ、答えていきました。その後、実際に食べたいお菓子を選び合い、その状況でどのような対処をするのかを観察されます。最後に、観察者から、自分がどんな人かをアセスメントされた結果を聞かされるという内容です。

 自分がどういう人であるかを、他者に説明されるという、ショッキングな経験だったと思います。

 私たちはいつも、利用者を、家族をアセスメントしている立場でありますが、アセスメントされるという経験は、なかなか新鮮です。意思決定というと難しく聞こえますが、今回のワークは、笑い声の絶えない、おいしい研修で、かつ意思決定の真髄を体験できた貴重な時間となったはずです。(ちなみに旭町内科クリニックの森岡先生は希望した豆大福はゲットし損ねましたが、市立八幡浜総合病院の武田先生はツルの子を希望どうりゲットされ、満面の笑みでした・・これは大変な個人情報のため当人の承諾を得て書いています)
 当日使用した資料を紹介しますので、みなさんも職場でされてみてはどうでしょうか。参加者同士のコミュニケーションが図れ、仲よくなるという副次的効果も高いと思います!

(太田・吉田)

「意思決定支援のアセスメント」の資料をPDFで掲載しました。

「基本情報とアセスメント用紙」の資料をPDFで掲載しました。

「スイーツ選びのアセスメント」の資料をPDFで掲載しました。

「アセスメントの意図」の資料をPDFで掲載しました。

「清水哲郎 先生、渡部律子先生プロフィール」の資料をPDFで掲載しました。

「清水哲郎 先生 論文」の資料をPDFで掲載しました。

 平成27年3月4日、八幡浜みなっと「みなと交流館 多目的ホール」で松山べテル病院院長の中橋 恒先生をお招きして「在宅緩和ケアのすすめ=がんでもできる大往生=」と題して講演会を開催しました。

 近代ホスピスの母と言われている英国のシシリー・ソンダース先生が、1967年に聖クリストファー病院にホスピス病棟を開設したのが本格的な「がん緩和ケア」の始まりと言われています。それまで1950年代までの医療は、モルヒネなどの鎮痛剤を、「中毒になりやすく危険である」(これは現代では誤解であり医療用に適切に使用すれば危険な薬物ではないことが立証されています)ことを理由に、末期がん患者に対して使うことを控える傾向にありました。シシリー・ソンダース先生は末期がん患者の苦痛についてモルヒネの積極的使用によるコントロールをすすめました。

 また精神的痛みを重視するとともに、全人的苦痛(total pain)としてとらえることの必要性を強調しました。医療の在り方をcure system からcare system へ変更する必要を説き、ケアの実践を述べるとともに、ホスピス運動の中心的存在でありました。このような医療は「ホリスティック医学;全人的医療(holistic medicine)」と呼ばれることもあります。

 わが国では、1987年にWHO編集「がんの痛みからの解放」が翻訳出版され、これを契機にホスピス、がん緩和ケアの考え方が急速に広まりました。

 しかしながら、実際に実践が広く普及したのは2007年に「がん対策基本法」が施行されてからでした。

 八幡浜医師会では、平成26年4月からモデル事業として月1回、松山ベテル病院の中橋先生、四国がんセンターの谷水先生、をはじめ松山からスーパーバイザーの先生方にお越しいただき、がん緩和症例検討会を重ねてきました。平成27年3月6日現在、第12回まで症例検討会を実施しています。この症例検討は症例に関係された皆さんを対象にしてきましたので少人数での勉強会でした。

 このたびの講演会は、せっかくの知識をもっと多くの方に知ってもらい、今後の活動の参考にしていただければとの思いから、松山ベテル病院の中橋恒先生をお招きして御講演いただくことになったものです。
講演後の参加された皆さんのアンケート内容とあわせて講演で提示されたスライドを、中橋先生の御許可をいただき掲載しました。

「在宅緩和ケアのすすめ」の資料をPDFで掲載しました。

  1. 中橋先生講演会のアンケートの集約
  2. 質問事項
    〇医師 66才
    まだ治療で根治性がある場合に、癌と聞いて本人家族が「もう何もしない」という判断をされると、どう対応をした良いでしょうか?
    (高齢だったり、合併症があったりするケースに多いようです)

    A. 疾患の根治性の視点から見て治療の適応がある方で、無治療を選択されて私どもで緩和ケアの提供をさせていただく方が結構いらっしゃいます。本人、家族の皆さんからお話を伺うと、治療を選択しない生き方に違和感がなく、がんとの共存の中で与えられた命を精一杯生きぬいて旅立たれています。生き方そのものに共感と感銘を受けることがしばしばあります。無治療を選ばれた本人・家族の考えやお気持ちをまずしっかり伺って、その方々の生き方への共感が大切と考えています。人の気持ちはその時々の状況で変化しますので、無治療を選ばれたからと言って、最後まで無治療の方針を変えないということではなく、その時々でお気持を確認しながら対応してゆくとよいと思います。そこで医師の役割として、がんから起こってくる症状の緩和に全力で取り組んで、決して身体的に苦しまれないようにすることが大切と考えています。

    〇看護師 45才
    小児や20代30代の若い方の看取りの経験もお持ちですか?
    高齢の方との接し方とはちがいますか?

    A. 小児の方の看取りの経験はありません。若年の方の看取りは少なからず経験させていただいています。高齢の方は、寿命が尽きることを自然な形で受け止めておられる方が多いように感じていますが、若年の方は生きることへの意欲と死について意識して向き合っているエネルギーの大きさのようなものを感じます。あえてなにも語ろうとしない人もいらっしゃるし、自分の人生について話してくださる方もいらっしゃいます。若年だから高齢だからと基本的には区別はしていませんが、日々のかかわりの中でご自分の思いを吐露される瞬間があります。ケアする側の接し方で大切なことは、その瞬間を逃さないこと、その瞬間から離れないことだと思います。ふとした時に、『私どうなるんやろね?』と聞かれたとします。聞かれたらドキッとしますよね。すぐ何か答えないといけないと思ってしまいます。答える必要はないし、その答えもないと思います。質問してこられたことに意味があると思っています。核心的なことは人は誰にでも相談しません。相談を受けたということは、その方があなたを選んであなたに心を開いてくださったということだと思いますので、そのような質問をされた気持ちを丁寧にゆっくり聞いて差し上げるとよいと思います。
    何かの例えで、成功を夢見て都会に出て行き、夢破れぼろぼろになって故郷へ戻ってきた
    子供を何も聞かず昔のまま受け入れてくれた母親の対応で心が癒され、また立ち直って夢に向かって前に進めたという話がありますが、問いかけの答えは自分の中にしかありません。自分と向き合う援助として寄り添って話を聴くことに意味があると思っています。
    若年の方での問題として、親が子を看取る悲しみは、子が親を看取る悲しみとは比べ物にならないくらい親はつらい思いをされています。親に対してもそのつらさを受け止める寄り添う傾聴がとても大切なことだと思っています。

    〇看護師 42才
    現在痛みが軽度の方(セレコックス×2)NSA2DSの処方しかできていません。痛みが強くなった時のための処方をいただきたいのですが、なかなか処方はもらえません。どのようにお話したら処方がいただけますか。お願いしたいのが、カロナール200gでした。
    乳癌、肺肝、脳、骨移転の方でした。先生からは、痛みがでていないので大丈夫ですとのことでした。

    A. 先生方にがんの疼痛緩和の基本的な考え方、WHOの痛みラダーに基づいた疼痛治療を熟知していただくことが大切です。WHOの痛みラダーに基づいた疼痛治療は論理的に「組み立てられたものですので、とても理解しやすい考え方です。もちろん一人一人の患者さんで経験した知識は次の患者さんへの応用として重要ですので、痛みをきちんと取る経験を積み上げることが大切だと考えています。八幡浜モデル事業の症例検討会で知識を積み上げてゆきましょう。

    〇急変で家族が状況について来れない場合、具体的にどのような声掛けができますか?

    A. がんの場合、急変として考えられることは、出血、消化管穿孔、急性呼吸不全、がん以外のイベントなどが考えられます。がん関連の急変は実は急変ではなく、終末期になると起こる確率が高い出来事ですので、過度に予測される出来事をあおって家族の不安を駆り立てることは慎まねばなりませんが、ある程度前もってこれからの病気の進み方の説明を自然経過と急変についてお伝えしておくと華族の受け止めが随分楽になると思います。
    初回のかかわりで、予測される余命をまず評価することは不測の事態への対応の説明にも役に立つので、まずそこから始めることが大切だと考えています。
    急変が起こった場合のぐたいてきな声掛けは、こうしたら良いというものはありません。動転している家族にまずは寄り添うことと、可能な症状緩和に着手すること、できるだけ迅速に急変の全容を明らかにして家族へ正確にお伝えすることが大切です。不測の事態での説明ですが、これもがんの自然経過の一部であるご理解は大切であると思います。であればこそ,急変時の症状緩和のスキルは大切です。

    〇准看護師
    ベテル病院のように受け入れてくれる病院があれば、この八幡浜の開業医も安心ですが、いまの現状では、緩和ケアができる??不安です。

    A. 緩和ケアは、正しい知識とそれに基づく経験の積み重ねで成熟してゆくものです。というのは、緩和ケアの症状医緩和はエビデンスに乏しく経験によるところが大きく、生活支援に至っては個別性が高く画一的なケアが難しい領域です。さらには関わる時間が短く迅速かつ的確なケアが求められますので、八幡浜モデル事業の症例検討会へ参加いただき、ぜひ一緒に学んでゆきましょう。

    〇保健師  55才
    宗教を持つ有効性。
    ベテル病院での死の教育は?
    在宅で療養している、まるきり独りの人の支援の現状について。

    A.

    1. 宗教について
    私はベテル病院の職員ではありますが、特定の宗教を信仰してはいません。しかし、ベテル病院という環境の中で多くの患者・家族とかかわりをもって、宗教をもっておられる方は死生観がしっかりされているように感じます。宗教の力によって死への不安や恐怖心を和らげておられるように感じます。一方で、日本人は八百万の神を特定の宗教としてではなく、日々の生活の中で根付かせているように感じますので、究極のところ死に寛容な国民のように感じています。このような視点からすると、特定の宗教を持っている人は、信仰の力によって救われていると思うし、特定の宗教がないからと言って救われないとは言えないと考えています。

    2. 独居の在宅方のケアですが、要は本人が家での生活をどのように考えているのか、最期をどうしたいのかがしっかりとしていれば最後まで自宅で過ごせると思います。しかし、そのためには,ケアを提供するスタッフの情報と意見の統一が大切です。特にケアマネ、ヘルパーさんは医療的な知識・看取りの機会が少なく、人の死をどのように受け止めるかという個々の死生観と看取りのためのトレーニングが必要です。ヘルパーさんは毎日訪問されることになりますが、訪問時にすでに旅立たれた後で死亡の第1発見者になる可能性があります。その時看取りの支援者として冷静に見届けることができるかがとても大切になります。独居の在宅支援は本人の問題よりケアする側のマインドと技量にかかっていると考えます。

    〇ケアマネ 51才
     抗がん剤の使用について、副作用、体力低下等を考えると止める時はあるのでしょうか?

    A. 抗がん剤の止め時は当然あります。いつ止めるかは、抗がん剤治療医が責任をもって適応と使用薬剤を決めることはもちろんですが、専門家である以上責任をもって止めることの適応と実際の中止に向けての説明とケアが大切だと考えます。
    治療医は抗がん剤を使うことには熱心ですが、止めることへの説明、特にケアが不十分だと思います。治療の専門医である以上、中止に付いても責任をもって対処してほしいと考えています。


  3. 感想
  4. 〇 医師 66才 男性
    癌でも老衰でも死んで往くので、癌だけを恐れる必要はないのではないかと思いました。

    〇 医師 57才 男性
    あらためて頑張りたいと思いました。

    〇 歯科医師 56才 男性
    緩和ケアとは、患者とその家族のQOLを改善することを、あらためて認識させて頂きました。有り難うございました。

    〇 看護師 65才 女性
    終末期看護とは全く異なる産婦人科に数十年勤めています。すべてが新鮮ですべて受け止めることが出来ました。とても感動いたしました。
    末期癌で終末期を迎える日があるとすれば、松山ベテル病院だと思います。その時、中橋先生がいて下さればと思います。

    〇 看護師 60才 女性
    緩和ケアについて、在宅緩和ケアに関する職種の役割についてなど理解することができました。

    〇 看護師 59才 女性
    在宅医療とは今回の講演会で知らされました。2年前に父を肺癌で亡くしました。最後は病院で終わらせたことに、よかったのかなと思いました。
    ギリギリまで家で診ていたのですが、最後は病院での看取り、本人は最後に帰宅願望がありました。もっと早くこの講演を聴いていたらな、との思いがします。有り難うございました。

    〇 看護師 57才 女性
    家で安心して過ごすための援助。とても分かりやすく勉強になりました。がんではないのですが、実の母も高齢であり、在宅緩和ケア、自宅での看取りが出来たら最高だと思いました。
    今はディサービスに勤めていますが、看取りの支援に関わった時は、少しでも支援していきたいです。有難うございました。

    〇 看護師 56才 女性
    終末期で治療を希望しても、できない人でもレスパイト入院はできるのでしょうか

    〇 看護師 56才 女性
    家族、本人の希望に添える援助をしてあげたいものです。
    家族は、自宅退院を希望されていても、医師の外泊という形からはじめて行ってはどうかと思われています。家族の希望を医師に伝え家族の望む方向へ進めていきたいと思います。

    〇 看護師 54才 女性
    在宅での緩和ケアが、人にとって本当によいものだと感じました。在宅医療をして下さるドクターが増えるといいと思います。
    自分の死にざまを考えることが大切だと痛感しています。地域の住民ひとりひとりに聞いていただけるといいと感じました。

    〇 看護師 53才 女性
    施設看護師をしています。看取りケアの中で最後まで人間らしく「食べる、寝る、動く」なかで生き終えていただけるような関わりができるよう努力したい。

    〇 看護師 53才 女性
    死に至るまでに状況、それぞれの職種の関わりについて具体的に教えて下さり、とてもわかり易かったです。

    〇 看護師 52才 女性
    その人らしい最後が迎えられることが大往生だと思いました。

    〇 看護師 52才 女性
    症例を見せていただき、自完での緩和ケアの在り方が良く分かりました。

    〇 看護師 50才 女性
    とても関心のある緩和ケアのお話でした。
    16年前に中咽頭癌で父を看取りました。術後治療もなく、自宅で緩和ケア的な生活をし、後悔もありましたが、自宅でIVHをしていましたが、ゴロゴロ引っ張ってうろうろ自由に生活していました。約9か月でなくなりましたが、本人も縛られることもなく、最後を迎えたと思います。今日聞いた話、そのものでした。

    〇 看護師 46才 女性
    現在、私は病院の病棟勤務をしていますが、あらためて、人はその人らしく最期を迎えることが大切な事か、を勉強させていただきました。今後、在宅へとなった場合は、今日のことを参考にさせていただきたく思います。

    〇 看護師 45才 女性
    うそのない関係で、診療・看護を行うことは、がんだけでなく、全ての患者に必要であると思う。命にかかわることならなおさら、われわれ医療従事者の、素直で真摯な態度が相手に伝わるのだと感じた。
    医療に関する知識、スキル、人としての豊さが必要であると思う。

    〇 看護師 45才 女性
    13年前に父を胃癌で亡くしました。
    病院で酸素療法など受けながら亡くなりました。 
    その当時に在宅医療を知っていれば、受けていれば、また違った最期を看取ることが出来た
    のではと少し考えました。

    〇 看護師 45才 女性
    在宅医療は個々の症例が同じものではないのですが、精神的身体的な苦痛を取り除き最後は
    安らかに迎える努力を家族医療従事者も考えるためには対話だと思います。希望を最大限叶
    えること。穏やかに死を受け入れること。安らかに死を迎えること、大切な家族を送るような思いを持つことだと思います。

    〇 看護師 42才 女性
    がんで看取りということが大変ですが、本当に人生として人として良いと思いました。中橋先生が、真剣な態度で接していることで、周りの人たちが支えて行けると思いました。もっとたくさんの人に話されて欲しいです。

    〇 看護師 39才 女性
    地元の病院の病棟で勤務しています。まだまだ病院で亡くなられる方が多いですが、病院でも在宅の看取りに近いケアができるよう、最後はその人らしく患者様とその家族にとってより良いケアを目指していきたいです。

    〇 看護師 36才 男性
    緩和ケアについて考えることがあまりなかったのですが、今日の話しを聞いて癌は怖い病気だと思っていましたが、少し不安が減り、今後の役に立てたいと思いました。

    〇 看護師 33才 女性
    自分にとってタイムリーな講演でした。自然死について、自分の考えていることが、間違っていないことが確かめることが出来ました。ケースひとつひとつは違いますが、おおもとのことが勉強でき良かったです。

    〇 看護師 31才 女性
    貴重なお話有難うございました。
    治療を提供する場である病院で働く私がターミナル期を迎えた患者様に対してどのような看護が提供できるか、どういう看護をしていかなければならないか、考えさせられる機会となりました。

    〇 看護師 30代 女性
    本日は、有難うございました。今日の講演を聴いていろいろ考えることが出来ました。今後の参考にさせていただきたいと思います。

    〇 看護師 25才 女性
    死亡率100%分かっているつもりでも、分っていなかった。そのためかターミナル期にある利用者さんと関わるときには恐怖を感じていた。死を見すえたケアを行っていくためにアセスメント能力を高め、また様々な角度から介入できるよう、積極的な姿勢を持ちたいと思います。

    〇 看護師  女性
    3月1日、食欲不振の症状で往診希望、本人、家族の希望でがん患者に係る事になりましたが(終末期)情報が少なく方向性が見えなくて、対応に苦慮しておりました。今日の話を伺って方向性が見えてきたような気がします。有難うございました。

    〇 看護師  女性
    看取り支援を、家で本人の希望を聞きながら、満足して死を迎えられるように、支えられるのは理想的なことだと思った。そんな看護ができればいいと思う。延命のための苦しいだけの治療は、本人のためというよりは、家族が治療を受けさせてあげたという満足で、本来の姿ではないのだろうと思った。最後「ありがとう」のある看護がしたいです。

    〇 看護師  女性
    緩和ケア・・患者様の不安、不満が少しでも少なくできればと患者様の話を聞かせていただければと思って接しています。先生の話を聴かせていただき、これでいいのかな?と思いました。相手の気持ちの受け止め方、医療スタッフに学んでいただきたいと思いました。

    〇 保健師  女性
    本人の生き終え方の希望。看取る家族への支援最後まで支える覚悟が必要。

    〇 保健師 54才 女性
    やはり死を迎える方と接することは、生き方を(周りの方)考えることだと思いました。

    〇 保健師 46才 女性
    中橋先生のお話は様々な方に出合った中でのお話で説得力があると感じました。まだまだ在宅療養は少ないと思います。住民の方々が自分の死を病気による死・・居宅療養を考える機会があれば・・と思いました。
    松山のがん拠点病院までは距離もあり負担も大きいですが、地元で安心して死を迎えることがひとりでも多くできたら・・と思います。貴重なお話有難うございました。

    〇 保健師 40才 女性
    在宅で生活するにあたり、チームの一員として係る中で自分の役割をあらためて感じました。死を自然のこととして受入れ、最後まで本人の希望に添えるように、係るが出来たらと思います。

    〇 保健師 36才 女性
    職種ごとへのメッセージもあり、わかりやすかったです。(役割をイメージしやすい)

    〇 社会福祉士 43才 女性
    思っていたよりも在宅緩和ケアの期間が短いことを知りました。また、かかりつけ医に求められるものとして、輸液は基本的に足さないことで、自然な死へ導くケアにつながることだということも、輸液を足すとどうなるかを知ることで、一般市民も理解が得やすいのにな、と思いました。
    この地域で思うような(自分が希望するような)死が、どれだけの人が迎えることできるのだろうと不安にも感じた。希望する多くの方を、本人も家族も話し合う、共有することの重要性をあらためためて感じた。

    〇 社会福祉士  42才 女性
    本人、家族へ寄り添われるお考えがお話の中全てから伝わってきました。人への優しさをとても感じました。また、機会があればお話をお伺いしたいと思います。とても丁寧に関わっておられるのは、最後まで付き合う覚悟がおありになるからだと思いました。
    ありがとうございました。

    〇 介護福祉士  女性
    患者さまの写真撮影の光景がなんとも感動的でした。動画で紹介していただけたらもっと良かったです。ご家族の理解(許可)がいるのでしょうが・・・。

    〇 理学療法士  女性
    訪問看護ステーションで勤務しているのですが、末期の患者様、ご家族と関わる上でのもろもろのことが学べました。有り難うございました。

    〇 作業療法士 23才 女性
    現在精神科でデイケアの方で働いています。今日の講義を聴かせていただいて精神科にも通ずる部分があったように感じました。その人はもちろんのこと、ご家族も支援をしていくこと、在宅での生活の方が確かに皆さん望まれることが多いです。がんに対するリハビリテーションについても、もっと勉強し良い人生だったと思っていただけるようにこれから支援していきたいと思います。

    〇 ケアマネ 57才 女性
    在宅緩和ケアは、まだまだ広まっていない現状ですが、実際に関わっていらっしゃる先生のお話にとっても感銘しました。  
    先生の温かいお人柄に触れ、有意義な時間を過ごせました。有難うございます。

    〇 ケアマネ 57才 女性
    仕事として直面した時が、不安に思ってしまうだろう事柄…お話を聴いて、私も現場に生かせる内容でした。有難うございました。
    今までの経験から、ご家族の思いが大きく事柄を左右すると感じています。関わるものが共有することの大切さをあらためて感じることが出来ました。

    〇 ケアマネ 55才 女性
    緩和ケアでのケアマネの働き、短期間での対応、迅速に対応することの大切さを知りました。現実には、主治医との連携や拠点病院との連携の難しさを感じることがあります。先生がおっしゃるように説明されても、十分理解されない方、家族が多いと思います。有難うございました。

    〇 ケアマネ 55才 女性
    今日は有り難うございました。とても勉強になりました。
    予後の把握が大切、他、今後の仕事に活用させていただきます。ベテル病院はなかなか入れないと云われる方がいました。最後は、私も先生のような考え方の病院に・・・・と思いました。

    〇 ケアマネ 55才 男性
    ケアマネとして、医療依存度の高い利用者に対する、自分の位置づけが理解できました。

    〇 ケアマネ 51才 女性
    仕事としての関わりだけでなく、自分自身の周りの人たちのこれからの関わりなど深く考え直す機会になりました。

    〇 ケアマネ 50才 女性
    がん患者さんが、在宅に帰られる事が多くなっていますが、自分に知識がなく訪問することが恐ろしくなることがあります。情けなく思うことがありますが、在宅での看取りに積極的に係わり自分にできることをしていきたいと思いました。
    皆はあたり前だったことですが、これからスタッフで協力しながらやっていきたいです。

    〇 ケアマネ 49才 男性
    緩和ケアに対して、大変熱の入った話しぶりに感動しました。

    〇 ケアマネ 39才 女性
    現在担当している方に、緩和ケアの方がいらっしゃるのでとても参考になりました。今後に活かしたいと思いました。

    〇 ケアマネ 37才 男性
    実際の現場を、スライドを見せていただき説明していただきとても勉強になりました。私はケアマネジャーなので生活の質を考えて支援していけたらと思います。大変勉強になりました。有り難うございました。

    〇 ケアマネ 35才 女性
    講演有難うございました。
    実例を交えながら、癌になっても自分らしく生きるために、家族、本人を支える大切な点、重要な点を聴け勉強になりました。

    〇 ヘルパー 69才 女性
    緩和ケアの大切さをあらためて感じました。

    〇 ヘルパー 65才 女性
    自分自身の生き方、死に方、家族の在宅緩和ケアを考えたい。

    〇 ヘルパー 63才 女性
    利用者さんが、その人らしく命を全うできるようお手伝いしたとあらためて思いました。

    〇 ヘルパー 62才 女性
    よく理解できました。回りに癌の方があり手術をするか、しないか?という話になっており、身にしみる思いでした。

    〇 ヘルパー 59才 女性
    在宅での介護をしている方が増えています。老老介護も大変なためサービスを利用されている方が多くいます。癌の末期の方もあり一日一日を大切にされています。この仕事をして良かったと思います。緩和ケアのお話とても良かったです。

    〇 ヘルパー 54才 女性
    とても良かったです。
    在宅ケアをしていく上でとても勉強になりました。本人や家族、医療関係者、ケアマネジャー等連携しながら、在宅にて大往生できる手助けができればと思います。

    〇 ヘルパー 51才 女性
    自然な形で、死を迎えられたらいいなと思います。

    〇 ヘルパー 50代 女性
    石飛先生の「平穏死のすすめ」を先日読んで、今日のお話で、また少し見方が違っているけど基本の考え方は通じていると思います。
    今後の仕事や自分の家族に、今日のお話を生かしていきたいと思います。しかし、また家族が在宅を希望したら、それを支えたいと思いますが、かなり条件が整わないと難しいなと思いました。

    〇 ヘルパー 49才 女性
    がん進行の様子を詳しく説明していただき勉強になりました。どのように最後を過ごして行くのか深い意味が考えたくなりました。

    〇 ヘルパー 46才 女性
    在宅緩和ケアを選択する患者を医師との関係や家族の気持ちを考え、患者の希望を優先して治療しながら生命を全うすることの援助は、言葉一つにしても難しいと思いました。しかし、患者が笑顔で過ごせる日々が少しでも多くあるようにケアしていくことを参考にしていきたと思います。

    〇 ヘルパー 43才 女性
    今日の先生のお話は、とても良かったです。前説から最後まで人間味のあるお話、有難うございました。またあれば参加したいです。

    〇 ヘルパー 42才 女性
    最後自宅で看取るということは大変なことだと思います。先生の話を聴いて少し考えが変わりました。私も親も今は元気だけど、年を取っていくにつれて自宅で最期を送りたいと云っています。今後に役立てたいです。ありがとうございました。

    〇 ヘルパー 37才 女性
    勉強になりました。

    〇 ヘルパー 30代 男性
    仕事上、ターミナルケアは数件行いました。在宅ケアでは思わなかったのですが、医療面においては、不信に思うことがありましたが、今回は一石を投じられた感じです。(上司は、患者が医師を育ててないと云っていましたが)身内がALSにて亡くなりました。ファーストオピニオンとサードオピニオンでは八つ当たりはあるが言えないと診断なしでした。(その間進行しました)ファーストオピニオンでALSと診断され、行政の補助を受けるようになりましたが、本人希望により治療を断り、近所の診療所にて主治医になって貰い在宅で看取りました。難病センターの見立て通り発癌により3年で亡くなりましたが、・・(注:申し訳ありません。読み取れず略させていただきました)。他にも看取りについて考える医師が居るのはうれしかったです。(尚、この身内の病気により連絡のなかった叔父、叔母達との付き合いが生まれました。縁って不思議ですね)癌は症例が多いようですが、症例の少ない難病についても先生のような医師が特に必要と思います。(治療、余命の説明をして最終的に「死にますよ」じゃなくて講演のようなケアが必要です。)

    〇 ヘルパー 30代 男性
    終末期の過ごし方が大切なのが、考えさせられた。

    〇 ヘルパー 29才 女性
    私も父を家で看取りました。先生、看護婦さん、たくさんの人に力を借り、あの時はこれでよかったのか、後悔したこともたくさんありました。今でも正解は分かりません。今日の先生のお話を聴いて大切なのは、どう寄り添うかであるのかなと感じました。とても勉強になりました。

    〇 福祉施設勤務  52才 男性
    福祉団体の中でも、多死時代への係り(癌に限らず)をどうして行くか?議論されています。
    自分たちがどう支えて行けばよいか、どう向き合っていけるのか、しっかり考えていかなければならないと思います。

    〇 鍼灸マッサージ師 56才 男性
    今回の内容は基本的に学んだものであったが、あらためてスピリチュアルの面の大切さを考えさせられた。日常日々忙しく生活しているものにとっては「いのち」について考える機会がとても少ない。友人、知人との情報交換を通し、家族で話し合う機会を持ってもらいたいと願う。それが、親子であっても知り得ない親の人生を知る機会となるからだ。死生観を持つことと、宗教観を持つことは同意であることと考えている。

 平成26年10月30日、八幡浜みなっと「みなと交流館 多目的ホール」で瀬尾歯科医院院長の瀬尾達志先生をお招きして「いつまでも、お口から食べていただくために」と題して講演会を開催しました。
いま医療介護分野は、2025年(戦後団塊の世代が75歳以上になる年)問題に直面し様々な改革が実行されようとしています。地域の特性にあった地域包括ケアシステムの構築は喫緊の課題となっています。
要介護者の意識実態調査分析によりますと、療養生活において一番の楽しみは食事であるとされていますが、原疾患・廃用・認知・口腔の影響を受け、療養生活のQOLと栄養は介護度とともに低下します。
Barerらは、脳梗塞後よほどのダメージがない限りは6か月後には嚥下機能が回復していることが多いことを報告しています。

 しかしながら、嚥下評価が行われないため、ある程度の摂食が可能にもかかわらずPEGカテーテルが放置され、経口摂取禁忌のケースがたくさん存在します。
摂食嚥下障害が疾患型か、加齢・廃用型か、認知型かで嚥下について評価することが重要です。そのためには、病態からの口腔ケアチェックを歯科医師との連携で実施することが大切だと思われます。

 また医療・介護関連肺炎(NHCAP:nursing and health care-associated pneumonia)の予防には口腔ケアの継続が必要でしょう。

 瀬尾先生のご講演は、明日からの診療・介護に役立つ内容満載でした。

 講演後の参加された皆さんのアンケート内容とあわせて講演で提示されたスライドを、瀬尾先生の御許可をいただき掲載しました。
「いつまでも、お口から食べていただくために」(PDFファイルにリンク)
「口腔内疼痛コントロール」の資料をPDFで掲載しました。

  1. 以下に参加者からのメッセージをまとめました。
  2. ○画像がわかりやすかったです。口腔ケアの重要性が良くわかりました。(看護師・女性)
    ○誤嚥を防ぐために口腔内の廃用を防ぐためのケアを中心に関っていく必要性を学ぶことができま
    した。
    ○今後、嚥下困難な患者に関わる上で大変勉強になりました。(看護師・44才・女性)
    ○動画がわかりやすく楽しく聞かせていただきました。(ケアマネ・45才・男性)
    ○映像やスライドで説明していただき、とても解りやすく、勉強になりました。
    ありがとうございました。(ケアマネ・37才・男性)
    ○実際に現場で経験されたお話をしていただき、わかりやすく、勉強になりました。最新情報も教えていただいたので・・・。このような研修が継続していければぜひ参加していきたいです。
    (ケアマネ・48才・女性)
    ○後半かけ足になったのが残念です。そちらも機会があれば聞いてみたいと思います。
    (言語聴覚師・39才・男性)
    ○具体的に口腔ケアについて説明していただきよくわかりました。マッサージや保湿剤のこと、痰
    に関することなど、寝たきり患者のケアの方法もとっても参考になりました。ケア困難な方法も大変参考になりました。(看護師・52才・女性)
    ○口腔ケアをするに当たり難しいなと思う点が多々ありましたが、本日の講演で、ケアポイントや機能維持、リハビリの仕方を生かした今後のケアをしていきたいと思います。とても解りやすかったです。(看護師・45才女性)
    ○内容が広範囲で少し難しい部分もありましたが仕事に生かせる部分は生かして生きたいと思います。(介護・50才・女性)
    ○肺炎防止、口腔ケアが重要。当院でも口腔ケアは重要で日々の口腔ケアを施行していますが、本日の講演での内容を入れられるように委員会等で話して行きたい。(看護師・女性)
    ○口腔ケアの実際について詳しく知ることができました。気軽にできる体操も日ごろのレクなどで実践してみたいと思いました。(OT・24才・女性)
    ○口腔ケアについて大変勉強になりました。口をあけるポイントなど、日常業務に役立てて生きたいと思います。(看護師・39才・女性)
    ○口腔ケアの際、口をあけない方へのアプローチの仕方を詳しく説明していただき、今後のケアの実践の際は行っていきたいと思いました。ありがとうございます。(看護師・44才・男性)
    ○大変細かく丁寧に説明していただき、わかり易く学べました。明日からの看護に生かしたいと思います。(看護師・50才・女性)
    ○口腔ケアについて、再確認することができた大変勉強になりました。先生の話をまた聴きたいと思います。ありがとうございました。(歯科衛生士・女性)
    ○機能の正常な状態を把握しておくことの大切さから始まり、舌にもこんな役割があるのか等、初めて知ることが多く勉強になりました。奥が深いと思いました。守備範囲は口なので狭いようだが、細かな知識が必要だと思いました。解りやすいお話ありがとうございました。
    (保健師・45才・女性)
    ○スライドや動画を用いて大変興味深い内容でした。訪問歯科診療についてお聞きしたかったので時間が足りず残念でした。生涯口から食べるために、まず口腔内を整えることが大切であると再認識しました。学習のためのサイト、研修会などの情報が公開されていると良いと思いました。現状では関係機関のみでしょうか。(栄養士・55才・女性)
    ○とてもわかり易く聴きやすかったです。ありがとうございました。口腔を清浄すると細菌が増えるということは目からウロコでした。ご説明を聞き納得しました。もっと時間がほしかったので、今後また教えていただければと思います。(管理栄養士・50才・女性)
    ○わかりやすかったと思います。施設の入居者さんにも少しずつ口腔ケアを働きかけたいと思います。(福祉施設勤務・51才・男性)
    ○口の動きや働きを詳しく細かく考えたことがなかったので、新しい情報がいっぱいでした。口腔の働きが、生きることに大きく影響していることが分かりました。それを回復すること、低下を防ぐことがQOL向上につながると感じました。(保健師・42才・女性)
    ○分かりやすく話していただいて、楽しく聞くことができました。ありがとうございます。高齢者 の口腔内がきれいに保たれている方が少ない中、口腔体操や、口腔機能の重要性がとてもよく理解できました。ありがとうございます。パタカラ体操、あいうべ体操を実践して行こうと思います。(看護師・52才・女性)
    ○ビデオの映像を混ぜて具体的に分かり易く講演していただきありがとうございました。口腔ケアについて重要性や知らなかったことを知ることができまいした。(看護師・40才・女性)
    ○嚥下、誤嚥の仕組みがよくわかりました。次回、機会があるならば、私たち介助者が利用できる口腔ケアの実技方法をなどの指導をしていただけたらと思います。
    個人的なことになりますが、高齢の家族が瀬尾先生にお世話になっていって、糖尿と口腔ケアの大切さを感じています。こういうことをもっと広めてほしいと思います。
    (ヘルパー・53才・女性)
    ○そう入れ歯を作るために口腔ケアから初めて3ヶ月かかるというのは少し驚きました。口のケアがすごく大切だということが解ったような気がします。(介護福祉士・54才・女性)
    ○とても良かったが、時間の都合上全ての講演内容が聞けなかったのが残念であった。
    (鍼灸マッサージ師・56才・男性)
    ○歯科の専門的な関わりがすごく必要なことがよくわかりました。いつまでも口から食べられような介助が少しでもできればいいと思います。瀬尾先生の話を生かして生きたいです。(看護師・42才・女性)
    ○わりやすくよかったです。(職種空欄・50才・女性)
    ○訪問歯科取組み内容等がわかりました。少し内容が難しかったです。(女性のみ他は空欄)
    ○動画もまじえられとてもわかりやすかったです。ありがとうございました。
    (職種空欄・45才・女性)
    ○口腔ケアに対しての必要性を改めて考えることができました。食べる機能を落とさないために考えないといけないことを感じました。(看護師・44才・女性)
    ○摂食嚥下障害の様々なサイン(食事時間、内容、好みなど)を見逃さず観察し早期に対処して行くことや、あいうべ体操、口腔ケアについて大変参考になりました。いつまでもお口から食べていただくために身近なところから実践したいと思います。ありがとうございました。
    (ケアマネ・53才・女性)
    ○全く知らない世界を見ることができたと思います。ありがとうございました。
    (栄養士・44才・女性)
    ○自分の知らないことが多く大変参考になった。(ケアマネ・48才・男性)
    ○日常の仕事ですぐにでも使える技術があり参考になりました。また商品等も参考にさせていただきます。ありがとうございました。(看護師・32才・女性)
    ○口腔ケアの大切さがよくわかりました。日頃のケアが大事だと実感しとても勉強になりました。ありがとうございました。(事務・55才・女性)
    ○動画などを活用いただいたため理解しやすかった。誤嚥に対しDAP・PLD等でリスクを軽減できることを知ることができ、今後の関わりのなかに生かして生きたいと思います。
    (看護師・40才・男性)
    ○口腔ケアの重要性がよくわかりました・訪問診療をされている歯科医さんが瀬尾先生の他にも、たくさんいらっしゃることが解りました。良かったです。これからもご指導いただけますようお願いします。
    ○口腔ケアの大切さを思い知らされました。(臨床検査技師・55才・男性)
    ○普段見ることができない口腔ケアなどの実際の画像が非常に新鮮で勉強になりました。ただ実際に自分のところでやろうとするのは大変かなという印象でした。(医師・56才・男性)
    ○大変すばらしい講演で勉強になりました。またお願いします。(医師・57才・男性)
    ○図や動画、写真での説明で解りやすかった。時間(開始時間、講演時間)がちょうどよかった。(介護福祉士・37才・女性)

  3. 質問事項
  4. ○施設入所者、職員への口腔ケア指導をお願いします。
    ○がん末期の方、舌のピリピリ感、刺激に対する痛みがあり唾液の分泌が少なくなって乾燥している方の口腔ケアはどうしたらいいか。
    ○嚥下評価はどのくらいの頻度でされていますか。舌たいを除去する薬剤でおすすめのものはありますか。吸引付歯ブラシや、やわらかいスポンジの物品など購入先を教えてください。
    ○口腔ケア拒否が強く口を開けていただけない。もし開けていただくことができても残っている歯がほとんど折れそうです。どのようなケアをすればよいのですか。

 平成26年3月15日八幡浜ハーバープラザホテルにて、やまおか在宅クリニック(大分市)の山岡憲夫先生をお招きして、「がん在宅緩和ケアの現場から-大分市全体をホスピスに-」のテーマで、講演していただきました。

 平成26年4月から、八幡浜市は「在宅がん緩和ケア推進モデル地区」に指定され、八幡浜医師会を中心に在宅がん緩和ケアの推進事業が開始されます。

 八西地域の実情にあった地域包括ケアシステムを構築する上で、参考にすべき点が多くありました。
講演スライドを山岡先生の御許可をいただきPDFファイル形式で掲載しました。
「がん在宅緩和ケアの現場から-大分市全体をホスピスに-」(PDFファイルにリンク)

診療のご案内

旭町内科クリニック

〒796-0086
愛媛県八幡浜市旭町三丁目1510番地73
TEL.0894-29-1222

もの忘れ外来の案内

※ 予約制により、原則月曜日〜木曜日の午後に一般外来と並行して物忘れ外来を行なっています。
上記電話番号より受付にて予約をお取り下さい。
また、かかりつけ医のいる方はできるだけ紹介状をご持参ください。なお初回診療は15:30〜17:30頃まで約2時間を予定しておいて下さい。